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ブーツ、シューズの保管方法を教えてください。
まず紐をゆるめて、またはジップを開けて履き口を広げ、空気が外からブーツ・シューズの中に出入りしやすいようにして保管してください。
保管は、暗く風通しが良い涼しいところが理想的です。靴棚などに入れて保管する場合は定期的に靴棚の扉を開けて中の空気を入れかえたり、靴棚から靴を出して埃を払う、などすることをおすすめします。こうした事を時々行うだけでもカビの発生を減らすことができます。
一日履いた靴はすぐに靴棚にしまわずに、一日くらいは玄関などに置いて、靴の中の汗による水分を発散させてから収納してください。
直射光やガラス越しの明るい光が当たるところに靴を長期間置いたままにすると、革によっては変色する事がありますので明るい光のあるところでの長期間の保管は避けてください。
雨などで濡れた靴を、完全に乾く前に扉のある靴棚などにしまうと、水分がカビを誘発することがありますので、雨で濡れた靴やオイルなどでお手入れをした靴を靴棚に入れる際は、しっかり乾くのを待ってからにしてください。
雨などで靴が濡れた場合、新聞紙等を靴に入れて数日水分を吸わせると効果的です。ただし、この新聞紙を入れたまま長期間保管すると、湿気を吸った新聞紙からカビが生えることにもなりかねません。数日経ったら、新聞紙などは出して保管するようにしてください。
フットベッド(中敷)を入れて靴をお履きの場合は、保管時にはフットベッドを靴から外してください。靴の中の湿気を発散させる上でも、フットベッドの劣化を防ぐためにも、この方法が有効です。
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ブーツにカビが生えた場合どうすれば良いですか?
市販されている靴用のカビ取りクリーナーやカビ防止剤がございますので、こちらをご使用願います。(例:M.MOWBRAY モールドクリーナー、等)
カビ根は革の中にかなり深く入り込むため、一度カビが生えてしまうと完全な除菌やクリーニングはなかなかできません。こうしたカビ対策の製品を、定期的に使用し、カビの再発や新たな発生を防ぐのが効果的です。
靴に発生したカビへの一般的な対策は、以下のようなものですが、カビ取りクリーナーやカビ防止剤など製品により使用方法が異なるため、それぞれの製品の使用説明を読んで行ってください。
1. カビの生えた靴を屋外に持ち出す。カビの除去を試みる際に、カビの菌(胞子)を周囲に飛ばすのを防ぐためです。
2. 乾いた布でカビを拭きとり、その布はすぐに捨ててください。
3. カビ取りクリーナーやカビ防止剤を靴の内側、外側にまんべんなく吹付けてください。場合によってはこの後、不要な歯ブラシ等で全体をブラッシングし細部まで成分が浸透するようにしてください。
4. 一晩ほど風通しの良い乾燥した場所に置きブーツを乾燥させます。その後、天気の良い日に1日以上日光にあて紫外線で滅菌してください。
5. あとは各レザーに適したお手入れ方法でブーツをお手入れしてください。オイルなどでお手入れした際には、オイル分が乾いてから靴を収納してください。
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雨に濡れた時はどうすれば良いですか?
まずは乾いた布で雨に濡れた靴の水分を全て拭き取ってください。
(フットベッド(中敷)を入れて履かれている場合は、靴から取り出してください。フットベッドが湿気を靴内に留まらせ、それがカビの発生を促したり、フットベッドそのものの劣化を促進するおそれがあります。)
靴の中まで水が浸み込んでいる場合は、乾いた布で濡れてる部分を拭いた後、風通しの良い日陰において、しっかりと乾燥させてください。新聞紙などを靴内に詰めて湿気を吸わせることもできますが、半日~1日後には詰めた新聞紙を靴から出してください。新聞紙が吸った湿気がかえって靴内に留まることになるからです。直射日光に当てて乾かす事もできますが、これも短時間に留めてください。紫外線による革の褪色などをできるかぎり避けるためです。ドライヤーやストーブなどで急速に乾燥させると革の縮みやひび割れの原因になりますのでおやめください。
靴が完全に乾いたら、その革に応じたお手入れ方法でメンテナンスをしてください。
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革の色がはげた場合戻すにはどうすれば良いですか?
基本的には一度剥げてしまった革の色を完全に元の状態に戻すことはできません。履き込むことで擦れて起こる通常の革の色落ちは経年変化による「味」ともいえるもので、それを楽しんでいただくことをおすすめします。
色が剥げた箇所がどうしても気になるようでしたら
○革の色と同色か、わずかに濃い色のシュークリームで補色してください。シュークリーム類は革に色を乗せることはできても革を染める効果はありませんので時間と共に色がおちてきますが、その場合は、また繰り返し使用するようにしてください。
○市販の染色効果のあるシュークリームを使用すると革に色が染みて、より長期間色が保たれますが、革の色と同じ色のものを用いないと違和感を生むこともありますので概しておすすめできません。
○市販の革を染めるスプレーを使用することも可能ですが、上記の染色効果のあるクリームにも増して、その部分のみ色が変わってしまうリスクがありますので概しておすすめできません。
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防水スプレーは使った方がよいですか?
靴やバッグなど、使用される環境によって防水スプレーを使用されることをお奨めいたします。
特に明るい色の革製品は汚れが目立ちます。こうした革製品をきれいなまま使用を続けたい場合は、使用前の革製品にまんべんなく防水スプレーをする事で、革に撥水性をもたせ、雨などでの汚れの付着を抑えることができます。
防水スプレーを使用すると一時的に色が濃くなりますが、時間が経つと乾燥して元の色に戻ります。しかし、念のため防水スプレーは、まず靴の内側やベロなどの目立たない場所でテストしてから全体にご使用することをお奨めいたします。
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購入後履く前にお手入れは必要ですか?
BUTTEROのブーツ・シューズには履く前のお手入れが特に必要なわけではありませんがお手入れをしていただく事で以下のようなメリットもありますのでご紹介します。
○スエードレザー 起毛革は汚れやホコリが付きやすいので、事前にレザープロテクターをスプレーする事で汚れやホコリを付きにくくする効果が得られます。
○スムースレザー シュークリームやデリケートクリームなどを革にうすく塗ってから履くと革の馴染みが多少良くなります。ただし、塗った直後は革の色が濃くなる可能性もありますので、まず靴の内側やベロなどの目立たない場所でテストしてから全体にご使用することをお奨めいたします。
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表革(スムースレザー)の手入れ方法を教えてください。
初めにブラシをかけてホコリを落とします。 安いものだと化繊などの人工毛のブラシもありますが、革を傷めてしまう場合がありますので、馬毛の柔らかいブラシをおすすめいたします。
BUTTEROのスムースレザーの大半はタンニンなめしの革を使用しておりますのでミンクオイルのように油分が強くない浸透性の高いデリケートクリーム(ラノリンというマイルドな蝋が主成分のジェル状なので、べたつかず、サラッとなじみます。)の使用をお勧めいたします。油分の浸透による色の沈みもなく、風合いの変化を極力抑えながら、潤い分を補給してくれます。表革用に使用できるケアクリームを準備し、柔らかいコットン生地のクロスに少量つけて革になじませます。(塗りすぎには注意)。塗ったクリームが乾燥しないうちにすばやくブラシを全体にしっかりとかけてクリームを均一に靴全体に広げながら、余分なクリームを取り除きます。ブラッシングでは取りきれなかった残っているクリームをグローブクロスでさらに磨きをかけて仕上がりです。
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オイルスウェードレザーの手入れ方法を教えてください。
初めにブラシをかけてホコリを落とします。 オイルで起毛を寝かしつけてあるような革の場合は、毛を立たせないように、そっと作業して下さい。※毛を寝かせている部分にスエード用のワイヤーブラシを使用すると折角の風合いが無くなりますので柔らかいブラシの使用をお勧めいたします。 汚れのある箇所にはスポンジ型ブラシや消しゴム型クリーナーをお使い下さい。汚れの箇所だけこすると周りの箇所と差が出てしまいますので、汚れを中心にやや広めに馴染ませるように消しゴムを使うのがおすすめです。毛を寝かしつけている起毛の場合は、毛を起こさないようにそっと作業をして下さい。最後にスエード用の防水スプレー(例、M.モゥブレィ・スエードカラーフレッシュ)で栄養を与えながら防水力を付けます。また、色を発色させる成分が含まれています。